ずいぶんめぇに、ウィルキンソンのジンジャエールの話はしたよな。
あんときゃ、缶入りができたんで喜んでいたんだが、いつの間にやら消えちまった。売れなかったんだろうなぁ。
最近になって、キリン「ディアボロ・ジンジャー」、カナダドライ「ジンジャーエール・エクストラ」が登場したが、いまいちウィルキンソンにはおよばねぇ。
ウィルキンソンのジンジャエールも何処にでも売っているもんじゃねえし、瓶なんで持って帰るのが重てぇのが難点だ。かくなるうえはジンジャーエールを手作りできねぇかと思って調べてみたら、いくつかレシピが見つかった。まあ、簡単にいうと砂糖で生姜を煮詰めてシロップをつくって、炭酸で割るってぇわけだ。
調べる過程ででてきたのがジンジャービア、こいつはボライソー・シリーズで主人公リチャード・ボライソーの片腕トマス・ヘリックが愛飲する飲み物だ。読んだこたぁねえが、アーサー・ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」のシリーズにも登場するらしい。
ジンジャーエールとジンジャービアの違いだが、ジンジャーエールは生姜のシロップを炭酸でわったもの、ジンジャービアは生姜と砂糖を酵母で上面発酵させたもんだ。てぇことはジンジャービアアはアルコールが含まれているのかと思うとさにあらず、ほとんどのもんはアルコール分0%、じっせい2005年英国旅行で飲んだジンジャービアもアルコール分0%だった。しかし、多少含むもんもあるらしい。
モスコミュールってぇウォッカベースのカクテルがあるが、日本じゃあジンジャーエールで作るが、正しくはジンジャービアで作るもんだそうだ。
もっともあっしは、ダグラス・リーマンの作品に登場する王国海軍士官室伝統のカクテル、ホーセズ・ネック(ブランデーをジンジャーエールで割ったもんだ)のほうが好きだけどな。
で、ジンジャービアを探したんだが、こいつはもっと売ってねぇ。まあ、あたりめえだなあ、こいつはバーのモスコミュール用のために販路が限定されてるんだな。
それでも、通販でFENTIMANSってぇメーカーのジンジャービアを見つけたんで早速買ってみた。
こいつぁいけるぜ、ウィルキンソンのジンジャエールなみに生姜の香りと刺激がある。しかし、ハーブが入ってるんでちょいと癖があるけどな。
ところが原材料を見て驚れぇた。生姜だけじゃなく唐辛子も入ってた。ネットで調べたら、ウィルキンソンのジンジャエールも生姜は香り付けなんだそうだ、てぇことはあの刺激は唐辛子かねぇ。
左がFENTIMANSのジンジャービア、右が発酵中のジンジャービアだ。
ジンジャーエールもジンジャービアも作り方は簡単そうなんだが、ジンジャービアのほうが材料は砂糖、生姜、レモン、イースト菌、水だけ、仕込みも難しくはねぇ。材料を放り込んで発酵を待つだけなんで、ジンジャービア作りに挑戦中よ。
ただ、酵母はイースト菌で良いらしんだが、東急ハンズにいったら上面発酵用(つまりはエールだな)の酵母を売っていたんで、こいつを使ってみた。さて、どんなもんが出来上がるのやら、エール用の酵母だからアルコール醸造されるとやばいなぁ。