昨日の晩、某サイトの掲示板でこんな書き込みを見ちまった。
>「シャープ」の一話を見たんですが、どうして彼らのライフルはあんなに短くて銃床も不格好なんでしょう。
>同時代の北米のライフルも、一般英兵のマスケットも全体に優美で銃身も長く、現代の猟銃のそれに近い銃床もついているのに。
只野艦長がカチンと来て書き込んだが、あっしもカチンときてらあ。
「ショーン・ビーンが、格好いいい」とか言ってる分にゃかまわねえが、ベーカーライフルが格好悪いって、で英国陸軍のブラウンベスが優美だって、その上植民地人どものライフルも格好いいってのかい。それに銃床だって、この時代以前からこのタイプの銃床はあるんでぇ、そいつが現代の銃についてるんじゃねぇのかい。
確かにベーカーライフルはブラウンベスよか銃身は短ぇし、口径も小せぇ。だけど200ヤード、300ヤード先の特定の目標に目中できる精度を持ったライフル銃だ、そんかわし1発撃つ準備に1分以上かかるけどな。
昨年の英国旅行で持たせてもらって、ちょいと重てぇと思ったけどけど、200年もめぇに大量生産された兵器としちゃ優れた前装式ライフル銃でぇ。
横隊、縦隊などの密集戦闘隊形で戦争するのが普通だった時代に、そんなベーカーライフルを支給され、しかも2名1組で普通の歩兵の前面で、散開し各自の判断で自由に行動できる。しかも狙った相手は確実に倒す。まさに「choosen men」として英国第95連隊(ロイヤル・グリーン・ジャケット)てぇエリート部隊の一員としての誇り高き男たちの物語だ。
第一話を見りゃすぐ解らぁ。シャープは将校になっても「不格好」なベーカーライフルを持ち続けてるんだぜぇ。なぜか一流のライフルマンの誇りがシャープを支えているからでぇ、もちろん、ハーパー、ハグマンなんかも同様だ。だから数々の困難に立ち向い乗り越えて行く面白ぇ冒険物語なんだぜぇ。
こんなことを書き込む奴にTV映画「シャープ」シリーズを見せる価値ゃねえな。
ブラウンベルは銃身も長いし現代の猟銃のそれに近い銃床もついるから格好良いってのかい、バカじゃねえのか。上にも書いたけど西洋では銃床は200年以上めぇからこのスタイルなんだぜ。
ブラウンベスの銃身が長ぇのは、バヨネット(銃剣)をつけて槍代わりに使うからなんだ。じっせぇ銃剣着けるとあっしの身長超えるんだぜ。
しかも銃身の内径は0.75インチ(18.4mm)もあんのに使う弾は0.69インチ(17mm)と、隙間がでかくて発射時のエネルギーのロスはあるは、白兵戦でブラウンベスで相手をぶん殴るはで銃身が曲がってっから200ヤード離れた先の特定の目標になんかに当たりっこねぇ。
しかも工場で一括生産してたわけじゃねぇ。あちこちの家内工業で作った部品を集めて組み立てたもんだぜぇ。
兵器の良し悪しは格好よい悪いじゃねぇ、性能と使いかただぜぇ。じっせぇ英国陸軍は、ベーカーライフルを装備するライフル銃隊と、ブラウンベスを装備する部隊をうめえこと組み合わせて、ナポレオンの大陸軍に勝ったわけでぇ。
植民地人どものケンタッキーライフルは、ガンスミス(銃職人)が猟銃として一丁一丁手間隙掛けて作るもんだ、注文主が自分の好みに合わせて銃身の長さや銃床の形を決めることもあったろうぜ。
英国でもおんなじようにガンスミスがいて、貴族様がご自分のご領地でハンティングするために注文生産した見栄えも良く、良く当たる銃があったってことも忘れちゃいけねぇ。
おっと銃身が長ぇから格好良いっうなら現代の軍用銃は全部、格好悪ぃってことだな。なんせ狙撃銃を除いては、口径は小せぇ、銃身は短ぇ、銃床はプラスチックで不恰好このうえねえ。そんかわし、戦場でも取り扱いやすく、命中率もいい。コストも安い。兵器ってのはそんなもんさねぇ。
日本でまさかTV映画「ホーンブロワー」「シャープ」が放送&DVD発売されるたぁ思わなかっただけに、嬉しいけどよぉ、原作時代からの古いファンとしちゃあ、放送されねえ方が良かったんじゃあねえかと思うときもあるぜぇ。
2006 年 8 月 27 日 02時51分22秒
Smith兄、
>>>>スカッとしたですにゃ!!!
夜半はすぎましたが、猫はこれからネズミども見回りに行ってまいりますニャ!
それにしても、ホントの兵器は重いですよね・・・。
2006 年 8 月 27 日 12時23分36秒
投稿とは微妙にずれた話題なんですけど、非常にウケちゃったのでここに。(,⌒-⌒) v
先日、深夜のプロレス番組を見ていました。昔気に入っていたプロレスラーが病死して以来見ていなかったのですが、TVを消し忘れたのでそのまま見ました。
全然知らなかったのですが「イナバウワー」という技があるのだそうな。それ自体大笑いなんですけど、ウケたのはそこではない。
興奮したアナウンサーがその技を褒め称え、絶叫。
「これはすごい! まさにベストバウワーですね!」
吹いちゃいました。机を叩いて大笑いしました。
このおかしさは、帆船ファンでなくればわかるまい。
ちなみに、「イナバウワー」という技がどんな技なのか、さっぱりわかりません。
2006 年 8 月 27 日 20時14分02秒
CCMあねさん、本物のブラウンベスはほんと重かったすねぇ。
鐵太郎閣下、いってぇどんなベストバウですかい? HMSヴィクトリーのそれをぶん投げるとかそんな技があんのかな。只野艦長もあっしも流行とはとんと縁のない生活でオリンピックもワールドカップとやらもいっせぇTV見てねえんであっしもイナバウアーって知らねぇんでさあ。
2006 年 8 月 27 日 23時21分01秒
いかんいかん、ネタが重なっていますな。(笑)
まず、「イナバウワー(バウアー?)」とは、アイススケートで金メダルを取ったおねーさんの人気ポーズで、背中を逆エビぞりしてスケーティングするヤツ。正直言いまして、なんでこれが人気があるのかよくわかりません。個人的には大昔見たビールマン・スピンが最近復活したのですが、この方がすごいと思っています。
イナバウワー女史の方は、プロになっちゃいましたが... はたしてどうなる事やら。
次に、プロレスとは(ご存じの方はご存じでしょうが)、互いに鍛えた肉体をぶつけ合い、相手の悪口を言い合い、遺恨を残しあうショーです。八百長疑惑などがよく言われますが、安心してくださって大丈夫です、筋書きが決まっていない試合はほとんどありませんから。(へっへっへ)
それを承知で見ないと幻滅します。
で、プロレスの「技」とは、受ければ何でも良いのです。どう考えても効くわけないよという「技」であっても、相手のタイミングいい協力の元に必殺技となります。国会議員にもなった某氏の「延髄切り」という技は、蹴られて2秒後にひっくり返っても必殺技と言われました。(相手が下手だったんですよね)
と言うわけで、「イナバウワー」という言葉が流行ったので、なんだか知らないがそれらしいものにこの技をつけたのでしょう。相手がうまく技を受けてやられてくれれば、必殺技です。
受けた相手が芸術的な苦しみ方をして盛り上げてくれたので、「ベスト・バウワー!」とアナウンサー氏が絶叫したんですよね、これ。
それを「右舷大錨(best bower) 」と聞き取ってウケたこっちが勝手に笑っただけです。(あっはっは)
2006 年 8 月 28 日 17時35分27秒
鐵太郎兄、どもども!広島の水は澄んでましたね!
イナバウアーはスケートの歯を平行にすることですにゃ!
それも片足は進行方向に、もう片足は進行方向と逆にします。(例 右足は進行方向につま先、左足は進行方向にかかとで体は進行方向に横向きになります)
例のスケーターのやつは背中がエビぞってるのでついエビぞりがイナバウアーと思いがちですが、足は膝から下がきっちり開いて足首は平行になってますです。
プロレスのはもしかしたらエビぞり形状のみを指している可能性もありますね〜。
さて、「戦艦バウンティ号の叛乱」を借りていそいそと見てみたんですが、しっくりきません〜。なぜか?・・・あれはほとんど植民地人が配役されてるからでしょうか?ゲーブルあまり好きくないな。
耳直しに「HMS Defiant」を見てますがアレック・ギネスとダーク・ボガードが気持ちいいです。
ホントの兵器は実質が美を呼びますね。
(銃口につい指をつっこみたくなる衝動はビョーキ?)
2006 年 8 月 28 日 21時21分42秒
JohnSmith殿
リニュアルされてから、最初の書き込みでちと緊張ぎみでございます。
赤文字の書き込み、ごもっともです。
その、掲示板の人はきっと女性ですよね。シャープファンなら、シャープの愛するライフルのファンにもなるのが普通ですわ。その方は邪道です。
ミステリ・チャンネルは、ショーン・B人気に気を良くしてか、別のシリーズも始めるようですが。
鐵太郎閣下、CCM様、
「イナバウアー」の技としての定義は確かに足にあるのですが、流行語としては、やはり気をつけの姿勢より後ろに頭が行くことを意味しているようですね。
このまえ「あこがれ」に体験乗船したとき、ハトックシュラウドを上るときは、イナバウアーのようになりますが、命綱をつけるので大丈夫ですと、クルーの人が言っていました。もう6月だったので、言ったほうも少し恥ずかしそうにしていましたが。
2006 年 8 月 28 日 21時24分28秒
おお、CCM姐さま! (この呼び方、某掲示板で流行っています(笑))
イナバウワーはそういう意味でしたか。半可通はいけませんな。
あのエビぞりは関係ないという話は何かで聞きましたが忘れていました。
「戦艦バウンティの叛乱」(1935年版)、先日¥500DVDで買いました。(しかも特売で¥450)
鉄筋のギャングウェイとか丸窓とか、なかなか楽しめました。
意味もなくポマードきっちりのゲーブル、なかなかじゃありません?
どうせなら、突っ込みどころを楽しむしかないのではないですか、あの映画は。(おい)
でも、プレス・ギャングをきっちり描いているところがちょっと驚きでした。
メル・ギブソンの「バウンティ 愛と反乱の航海」もいいかげん突っ込みどころだらけだったけど、どっちがましかなぁ。
2006 年 8 月 28 日 22時14分50秒
藤木姐さま、こんばんは。ご挨拶が遅れました。
シャープのDVD、今見直しています。「消えた大隊」のところまで来たところ。
この先の話はちょっと憂鬱な展開になるんだよなぁ。
ところでスレ自体のネタですけど。(おいおい)
「モヒカン族の最期」という作品があります。ここに、「長い銃」というあだ名を持つ白人が出てきます。彼の銃は非常に射程が長く、命中精度が高いという。むろん、扱う男の腕も素晴らしいのですが。そしてその銃身が異様に長いとか。
これってライフル銃なのだろうか、とずっと考えていますが、本が倉庫の中にあって、まだ取り出せませんので確認できず。歴史的にフレンチ・インディアン戦争(1754〜1763)の頃のような記憶があるので、ちょっと年代的に会わないかな?
これも、名のあるガンスミスの手によって作り出された逸品なのでしょうね、きっと。
2006 年 8 月 28 日 23時56分14秒
藤木姐、鐵太郎兄、Goooood Eeeeevening!!
Shipcatは船艙でムシみつけましたにゃ! んで、ムシしちゃいました。。。あいつら、黒くてテラテラしてこわかったです、ごめんなさいにゃ!ネズ公は今日はおとなしくしてましたです。
あのブラウンベス、隙あらばショルダーバッグに隠してお持ち帰り(アホぅ,入るわきゃないだろが、呆け猫めが!)・・・なんて考えも出来ないくらい、「ガンデッキのおんじ」がしっかり見張ってましたです。
また行けばさわらせてくれるでしょうか?
2006 年 8 月 29 日 20時34分50秒
Wellcome aboard ! My Lady 藤木さん
アフトのCaptain’s Logの調子が悪いもんだから、只野艦長に何とか早く治せとせっつかれている間にコメントが伸びやしたねぇ。
>その、掲示板の人はきっと女性ですよね。
多分そうでやすね、この書き込み以前にもホーンブロワーのモンクトン伯爵を退廃貴族だとかぬかして顰蹙かったやしたけどねえ。だからべつに、ホーンブロワーのファンでも、シャープのファンでもねぇんでしょ。
只野艦長は、上の赤文字は某掲示板で書きたかったでやんすけど、そんなんじゃあ某掲示板の管理者もお困りでしょうから止めたそうでやす。でも嫌味の一文を最初いれていて、それも最後は消しちめいやしたがね。
別のシリーズってまだショーン・ビーンの別のTV番組あるんですかねぇ。それともこのめぇのインド編ですかねぇ。
ハトックシュラウド、こいつもひとによって呼び方が異なるんでさぁ、フトック・シュラウド、ファタック・シュラウドなんてね。「あこがれ」のフトックはそれほど急角度じゃねぇからイナバウアーまではいかねぇんじゃ。
でもどうです、また乗船してと思いやせんか。
>イナバウアー
ああ、わかりやした、通勤電車で前のお人が読んでるスポーツ新聞とかの写真のスケート選手でやすな、なんでもゴールド・メダルをとったとか。プロレスなんざぁ見たこともねぇんでとんちんかんなことを言っちめぇやした。
>「モヒカン族の最期」
多分それライフル銃でさぁ。フレンチ・インディアン戦争でも植民地人どもの民兵が使ってやした。それにライフル銃の歴史は結構古いんですぜぇ、たしか16000年代にはもうあったはずでさぁ。
ゲーブル版のバウンティは今見るとつまんねぇ作品ですなあ。まだメル・ギブソン版の方がしっかりと作られてますぜ。レプリカ船のバウンティも実船に近ぇつくりでさぁ。マーロン・ブランド版のレプリカ船バウンティなんか。ロイヤル・スルはついてぇるは、スパンカー・ブームはついてぇるはでひでぇもんでさあ。
>また行けばさわらせてくれるでしょうか?
「ガンデッキのおんじ」しでぇでしょうなぁ。でも、あんな思てぇもん担いで何マイルも更新して、戦闘になりゃあんな思てぇもんを一分間に3発も撃つなんざ考えるだけでごめんでさぁ、水兵でよかったですぜ。